「Tiny:bit」は、micro:bitを制御用コンピュータに利用する、3輪ロボットカーの名称で、中国の「YAHBOOM(亚博)」という会社が製造している教育用ロボットです。
(亚博の読みはYà bó)
小型軽量で教育用としての機能はちゃんと備えている割に価格が非常に安くamazonで販売されています。
他社競合製品の約半額と格安です。
(amazonクーポン適用で3276円 20223/11/20)
しかし安いのには訳があって「プログラムを作成するブロックが日本語化されていない」という欠点があります。
今回、このブロックを日本語化することができたので「安いは正義」とばかりに導入してみることにしました。
購入直後の開封の儀
組み立ては工具不要で約5分もあれば終わります。
電池は専用バッテリーへのUSB充電式で非常に安価な運用が可能です。
重要な注意事項
ただし、この専用電池は非常に高性能な反面、使用方法を誤ると発火等する危険性がありますので、各人の責任において購入・ご利用ください。
電池本体にに強い衝撃を与えたり、電極をショートさせるなどは危険です。
tiny:bit基盤には安全に配慮した専用の充電回路が組み込んであります。取り外したりそれ以外の充電器で充電してはいけません。詳細については「リチウムイオンバッテリー18650型」で検索してください。
tiny:bitを購入してもこれを制御するコンピュータmicro:bitは付属していません。別途購入が必要です。
が、一部注意事項があります。
micro:bitのバージョンが1.5、Tiny:bitのバージョンが2.0の場合、
超音波スキャナの測距距離が半分になってしまうという不具合を発見
本講座ではmicro:bitのバージョンを2.0、Tiny:bitのバージョンも2.0
に揃えざるを得ませんでした。
micro:bitのバージョンが1.5、Tiny:bitのバージョンが1.3なら問題はないようです。
Tiny:bitキットで体験できる主なプログラムは、
・モーター制御による走行
・フルカラーLED点灯制御
・超音波センサーで障害物回避走行
・白地に描かれた黒いラインを追跡走行
・付属赤外線リモコンによる無線操縦
・スマホアプリ連携(BlueTooth)による無線操縦
・micro:bit同士の無線機能を使った操縦
・マイク・スピーカを使ったプログラム(micro:bit Ver1基盤には搭載されていない機器でした)
などなど。
どう組み立てるかは、次の動画を参考にしてください。(組み立ては本講座では扱いません。)
上記写真は紙の上に描かれた黒い線を伝って走行する「ライントレース」と呼ばれるプログラムを実行している写真です。
(入門講座でこのプログラムは扱いません)
ーー 部品説明 ーー
①電源スイッチ
②フルカラー ヘッドランプ 左右2個
③超音波センサー(発信・受信 各1)
④赤外リモコン受光部
⑤前輪(ボールベアリング)
⑥マイク
⑦スピーカー
⑧モーター(減速ギア付き 左右2個)
⑨リチウムイオン電池
⑩赤外線センサー(ライントラッキング用 左右2個)
⑪充電ポート(Micro USB Type-B 5V入力用)過充電防止機能付き
【ケーブルの接続】
・プログラム転送のケーブルは、マイクロビット基盤へ
・充電はtiny:bit基盤へ
基盤上から見て右前に充電池からの給電スイッチがあります。
稼働させる時以外はOFFにしてください。
不用意に走り出すと机上から落下し故障の原因になります。
あれこれ実験する際は、段ボール等で台座を組みその上に乗せておくと、不用意にタイヤを動かしても安全です。
この写真はTiny:bit Ver1.3です。
充電ポートの横に白い通信用のソケットがありません。
ーーー Tiny:bit基盤のバージョン問題 ーーー
amazonで購入できるTiny:bitには実は2種類あります。
同じ値段だけどVer.1.3とVer.2.0の2種類
同じ販売者から買っても、勝手に違うバージョンを送ってくるという困った仕組み
渡しの場合1台だけ買うとVer.1.3、多数買ったら2.0が送られてきて、困惑している。
販売社の責任ではなくamazonの責任なんだそうだ。(意味がわからない)
Ver.2.0
通信用の白いコネクタがある。
Ver.1.3
白いコネクタがない。
Ver.2.0 裏側
通信用の切り替えスイッチがある。
これをMIC側にすると1番端子が有効になるぽい
Ver.1.3 裏側
切り替えスイッチがない。
代わりに(謎の)ジャンパースイッチが有る。
始めから1番端氏が有効になっているぽい
左は、LEDを点灯させるプログラムです。
Ver2.0の場合は、そのままでは点灯しない。
基盤裏側の通信用切り替えスイッチを「MIC」にするとPIN1で点灯した。
・基盤上のMICに電圧をかけていることになるが・・
・micro:bit Ver2の場合はマイクが搭載されているが・・・
どうなってるのかわからん。(要調査)
とにかくVer2基盤の場合は、普通はPin2を使うが吉
Tiny:bit Ver1.3基盤の場合は、PIN1でも何もせずにそのまま点灯する。
実際には
・micro:bitのVer2とVer1.5
・Tiny:bitのVer2とVer1.3
これらの組み合わせを全部確かめるなど、馬鹿らしくてやっておられん。
超音波測距にもVer違いの問題が生じているようだ。
結局はmicro:bitの余剰Pin数がそもそも少ないことが、こういった苦肉の仕組みに現れているのだろう。
ーーー この実習は終わりです ーーー